スローでロハスな不妊治療★すし太郎日記

両側卵管閉塞でFT手術後に体外受精。1周期で妊娠したけど子宮頸管無力症で18週に流産でした。中期流産を経て妊娠して娘を出産、そして、二人目体外受精の挑戦を記録したブログです。

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陣痛が30分おき程度にやってくる。ごめんねという私のそばで主人が無理した笑顔で手を握ってくれている。残念だったけど、がんばったねと励ましてくれる。なにも言葉にはならなかった。様々な感情が混濁しているのをよそに、陣痛の間隔がどんどん短くなっていく。痛みが背中をはしるたびに、抱えきれない感情がかき消され、少し楽になるような気がした。なにも考えたくなかった。


背骨を砕くような痛みがやってきて本格的に分娩が始まった。3月31日16:43、手術後2時間後のことだった。生まれたとき、すし太郎は270グラム。少し苦しそうに眉間にしわを寄せていた。鳴き声もない静かな誕生だった。


遠くでT先生が「会わせてあげてね」と言っているのが聞こえる。するとM先生がやってきて、赤ちゃんと対面しますか?と聞いてきた。私たちはもちろんですと答えた。


看護婦さんが緑色の布にすし太郎をくるんで連れてきてくれた。手をのばして初めての我が受け取ると、それは思ったよりもずっしりとしていた。



主人そっくりの立派な男の子だった。



私は入院して以来はじめて大声をあげて泣いた。滅多に涙を見せない主人も泣いていた。そして二人ですし太郎を抱いた。



手足が長く、指から体型から顔とほんとうにパパにそっくり。あまりに似ているので私たちはほんとそっくりだねーといって顔を見合せて笑った。冷たくなってしまっているけど、本当にかわいいわが子だった。そして、ずっとずっと話しかけてあげた。「ごめんね」と「ありがとう」を何度も繰り返し言っていた。


およそ30分間、私たちは親子3人水入らずの時間をすごした。それは、すし太郎がくれた大切な時間だった。悲しくてさみしくて辛いけど、本当に素晴らしい時間だった。この瞬間がずっと続いてほしいと願ったが現実的に無理だった。手放すことに躊躇している私たち夫婦のところに申し訳なさそうに看護婦さんがやってきた。そしてすし太郎を手渡した。


すし太郎、ありがとう。すし太郎が私たちにもたらしてくれたこと、おしえてくれたこと、あたえてくれたこと、赤ちゃんって本当に素晴らしい宝物だってこと絶対に忘れないと心に誓った。






この時は何か少しでも前向きなことや良かったことはないかと一生懸命泥の中から宝物を探し出そうと一生懸命だった。でも、宝物を見つけておかないと、後になってもう一度泥の中に戻っていく勇気が湧いてくるとは思えず、必至だった。でも、宝物はでっち上げでもないし、本当に素晴らしいと思っていたし、今も思っていることには変わりはない。この日のことは絶対に忘れないし、すし太郎は私たちの大切な最初の子供であることは絶対に変わることはないと思っている。





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私の赤ちゃんも主人そっくりの男の子でした。読んでいて赤ちゃんと家族3人で過ごした短い時間を思い出しました。子供の優しそうな顔を思い出しました。これからもブログ拝見させていただきます。お互いがんばりましょうね。
2008/04/27(日) 14:02:31 | |loco0511 #-[ 編集]

>loco0511さま
コメントありがとうございます。なんだかすごく救われた思いでした。主人の顔が傍にいる限り、絶対忘れないですよね。ちょくちょくブログ訪問させていただきます。またメッセージ書きますね。
2008/04/27(日) 14:32:17 | |ぱんだまま #-[ 編集]

ブログ拝見させていただきました。今日、病院で14センチの230グラムの小さな宝物と対面しました。1週間前にこちらの日記を見てたら助かってた命かもしれません、この病気のこともっとみんなが認知していってほしいですね。これからも見せてもらいますね。
2009/01/25(日) 00:27:18 | |くまぽん #u3MRTyDc[ 編集]

>くまぽんさん
よく動く元気なお子さんだったそうですね。きっとお父さんとお母さんががんばったのと同じくらい生きようと頑張った立派な赤ちゃんだったんですね。本当に命の素晴らしさを教えてくますね。お空に帰った赤ちゃんは自分の命をもって短い命にもかかわらず本当に大切なことを気付かせてくれます。あまりにもそれが突然で受け取れきれずに押しつぶされそうになるけど、そうしてその分だけ心のなかでずーっと生きて行ってくれるような気がします。

今は本当にお辛いと思います。いっぱい泣いて悲しんであげるのが赤ちゃんへの最大の供養だと思います。私もすし太郎の命を無駄にしないように、頑張っていこうと思っていますので、また、ぜひブログに遊びに来てくださいね。少しでも子宮頸管無力症や妊娠&出産に役の立つ情報を紹介できたらと思っていますので。そして、なによりも小さな宝物を失ってもまだまだ頑張っていかなくてはならないよって、私自身が頑張ることで皆さんがすこしでも頑張れるようにブログに綴っていきますので。

私も知っていれば助けれたんじゃないかと自責の念がなかなか消えませんでした。でもあまりご自分を責められないようにしてくださいね。
2009/01/25(日) 01:31:50 | |ぱんだまま #-[ 編集]
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